医用材料の滅菌方法の種類

滅菌とは、すべての種類の微生物をすべて死滅あるいは除去することです。
高圧蒸気滅菌法はオートクレーブ滅菌法とも呼ばれる飽和水蒸気による滅菌方法です。
医用材料を圧力釜に入れ、加圧された高温の飽和水蒸気によって滅菌を行います。
原理は熱によるタンパク質の変性です。
タンパク質の変性とは、タンパク質の高次構造が変化し、そのタンパク質の性質が変化することです。
タンパク質が変性すると、そのタンパク質は機能を発現できなくなります。
高圧蒸気滅菌は115℃の場合は30分、121℃の場合は20分、126℃の場合は15分行います。
水による滅菌であるため無臭、無害であり大がかりな施設を必要とせず簡便に安価で行えますが、高温の熱によって変質しやすい医用材料には適応できません。
エチレンオキサイドガス滅菌法はエチレンオキサイドガスを医用材料に曝露することによる滅菌法です。
エチレンオキサイドガスは微生物のタンパク質分子や核酸分子に結合することによりこれらの分子の機能を失わせ、その結果種々の生体反応を阻害し微生物を死に至らしめます。
エチレンオキサイドガス滅菌は40~60℃で4~6時間行います。
低温で行えるため耐熱性に乏しい医用材料に適用でき、包装材の一部にエチレンオキサイドガス透過性の材料を用いることにより最終包装状態での滅菌が可能ですが、エチレンオキサイドガスは毒性が強いため残留エチレンオキサイドガスを除去するためのエアレーションが必要となります。
ガンマ線滅菌はガンマ線を医用材料に照射することによって行う滅菌法です。
微生物のDNAを損傷させ微生物を死に至らしめます。
最終包装状態での滅菌が可能で残留毒性はありませんが、特別な設備と厳格な管理体制が必要になります。
電子線滅菌は電子線を医用材料に照射することによって行う滅菌法です。
微生物のDNAを損傷させ微生物を死に至らしめます。
最終包装状態での滅菌が可能で、残留毒素がなく、必要時間は短いですが、大がかりな設備が必要です。